生徒の頑張りを認めて大げさに褒める

先月くらいのお話。

5歳の子にバイエル併用曲集1にある「雨上がり」を指導していました。

この曲の特徴はスタッカートとスラーです。

スタッカートとスラーの違いを聴いている側にも伝えなくてはなりません。

それはピアノ習いたて且つ5歳の小さな手でスタッカーとの直後にスラーをつけて演奏することは難しいみたいです。そらそうです。

ですが、私も妥協は致しません。何度も「違う、こうだよ、違う、こうだよ」を繰り返し

5歳の子も「もうできな~い」「できないよ~」と泣き言を言うのです。

しかし、その翌週
見事に演奏できました!!

本音はもうちょっと言いたいところがあったのですが、

なかなか上手くできなかった中間部分のスタッカートとスラーが連続で出現するところが綺麗に弾けていたので一発合格にしました。

拍手を送り頑張ったねと何度も褒めました。(鬱陶しいくらい)

傍にいたお母さんも「本当に頑張って練習していました。レッスンへ向かう直前も練習していましたよ」と仰っていて

前回のレッスンで妥協しなくて良かったと心底思いました。
もし、妥協していたら彼女は上達しなかっただろうなぁ。と。

彼女はピアノを習って初めて練習をたくさんして(もともとスラスラ譜読みをして出来る子なので)理想の演奏に近づけたことを実感したことで練習の大切さを学んだと思います。

私も彼女の努力を認め、「たくさん頑張ったね」と声をかけました。
とても嬉しそうでした。前までは「できるよ~」ばかりだった子が初めて壁にぶつかり初めて自力で乗り越えたのです!
数カ月でものすごい成長♪

それは先月のお話ですが、現在も頑張ってピアノを練習して、レッスンも楽しんでいる様子がうかがえます。

私と彼女の距離が縮まった瞬間でした。

2021.9.19

Uncategorized

コメント一覧

コメントはこちらからどうぞ