J.S.バッハのBWV826を練習中に発見。バッハの象徴表現が。。。

BWV826の紹介

この作品はJ.S.バッハが鍵盤楽器の練習曲として作曲したものとされています。

「とされています」と表現したのは、バッハの作品は今では本当にJ.S.バッハが完全に作曲したからわからないからです。
もしかしたら少しお弟子さんが付け足した部分もあるかもしれないし。。
でも一応、J.S.バッハ作曲したということで現在に至りますね。

最後のカプリッチョに十字架音型が

「十字架音型」は有名な言葉ではないかと思います。
バッハは敬虔なクリスチャンだったことは伝記等から有名な話。
だからといって少し引くのですが、宗教曲ではなく普通のクラヴィーア曲集に十字架音型をぶっこんできています。

3つも。

しかも、「3」という数字は神学的に重要な数字です。
三位一体を表す修辞的表現であることも有名で、プラウチュの先行研究でも記されています。

プラウチュの先行研究が気になる方はコチラ

オーケストラでは神を表すところ、イエスの言葉のところは
ゆっくりと奏でられますが、

鍵盤楽器の場合普通に淡々と演奏されますね。

一体、バッハは何が言いたかったのだろう。

しかも、気持ち悪いことに3番目にでてくる十字架音型に突然臨時記号のシャープ#が。

シャープはドイツ語で「クロイツ」クロイツはクロス=十字架なのですね。(大学の宗教音楽で学びました)

十字架を表現する#を3番目の十字架音型に配置しています。

何が言いたいんでしょうか。

しかもカプリッチョで。

バッハは軽いノリとかそういう遊び心で象徴表現を置くような人ではない気がするので。
深い意味はあるはず。

ちなみにこの曲のシンフォニアも
最初は通奏低音の和音に続きSpの歌が歌われているイメージができます。受難曲やオラトリオみたいな雰囲気はあります。

色んなピアニストの演奏を聴きますが、この十字架音型はスルーしてそうな感じを受けます。
スルーしたらもったいなくないですか。

でも、ここで十字架音型出てきたから突然ゆったりさせるぜ!もおかしい演奏になりますよね。

悩み続けます。

2021.9.22

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コメント一覧

  • 石川琴子 より:

    興味深いです‼️
    続きを楽しみにしています‼️

  • 吉田まどか より:

    今もメンバーではあるんですけど(全く活動はしていないのですが)以前クリスチャンの音楽家の会、ユーオーディアと言う団体に入っていて伴奏そしてその後にソロで教会コンサートにいろいろな教会に行っていました。ミニストリーコンサートと言うのは、ミニストリーでもあるのでただ聞くだけではなく、いろいろなお話がついてくることが多く、声楽の方がよくそのような音型によって、十字架のかたちやとか降誕を表すと言うことをお話しされていました。カンタータやオラトリオで言葉がついているとその部分そのまま表せますが、ピアノや器楽曲であると何の意図が隠されているのか歌詞がついていないだけ謎ですね、志穂様に啓発されて私も楽譜を取り出してその箇所を眺めてみたのですが不思議です。全く他の場所は何も書いていないのにこの2小節ずつの3回のところだけ3つの○○○がついているんです。べ-スCBA 高声部にも CBA まぁ前半後半、2つの部分をつなぐ大切な場所、根管、パイプではあるのかもしれないけれどやっぱりバッハの信仰心を表しているんじゃないかなぁとも思ったりしました。クリスチャンはそうこじつける傾向があるかもしれないですよね、まぁ音楽の解釈は勝手なので楽しく良いほうに考えたいですね。また教えてください‼️

    • 詩穂 より:

      まどかさん!ブログにもコメントをありがとうございます^^

      CBAの件、私も楽譜を確認しました。
      鳥肌でした。
      CBAの意味がハッキリと分からないのですが、
      アルファベット順でC=3、B=2、A=1の三位一体ですね。

      そしてそして!すごくトリハダがたちました!

      CBAの部分なのですが、研究者のプラウチュによる「環(円)の音型(三位一体を表します)」が使われています!!
      インスタのDMで写真送ります!これはこじつけというか。。絶対そうでしょって思えてきました(笑)

  • 詩穂 より:

    すみません!(汗)
    環の音型は勘違いでした😭😭

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