J.S.バッハの解釈が多くて苦戦した留学時代

私は超短期留学でポーランドのショパン音大へ学びに行っていた過去があるのですが、

「ショパンのワルツを勉強したい」と思って行ったはずが欲張ってあれやこれやと様々な曲をレッスンして頂きました。

その中にJ.S.バッハの6つパルティータ(BWV826)を見ていただき、

シンフォニアの最初の1音でアウトでした。。。

ヘンレ版だと2番の最初は「Grave」と記載されています。
なので、堂々と厳かに、そしてフラット3つなので重たく演奏しました。
重たくしたのにはほかにも理由があります。

しかし、ポーランドの先生は「バロック時代は華やかだったんだから、軽やかに!」とおっしゃいました。

でもヘンレ版にはそうは書いていないし、、

当時、私はヘンレ版が全てでしたので納得がいきませんでしたね。(笑)

バロック時代は華やかだから華やかに 理解はできますが。

納得がいかない理由としては、私は演奏のときに着目していたのは時代背景でなくバッハの思考・宗教観でしたので、それを踏まえて初めの1音について考えたときに、私は日本の先生の考え方が好きでした。それは今でも変わらないですので、おもいっきり「Grave」で重々しく音を鳴らし始めます。

有名なピアニストのマルタ・アルゲリッチ氏も軽く華やかには演奏していないんですよね。

ですから、解釈って様々なんだなぁと学びも沢山。ただ、私も頑固な性格なので嫌々その場しのぎでポーランドの先生の好みに合うように練習しました。苦しかったです。。

華やかに弾いてもバッハって美しいのですが。いくらバロック時代だからといって全部が全部華やかに演奏するのも違うと思います。

私はJ.S.バッハが好きなのでブログでも語っていこうかな。(語るほど引き出しはありません。すみません。)

2021.8.19

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